J0522 (右足の骨間筋：足背からの図) | Notion

0522 (右足の骨間筋：足背からの図)

J0522 (右足の骨間筋：足背からの図)

図のポイント（J0522：右足背の骨間筋）

03 背側骨間筋（Musculi interossei dorsales pedis）

中足骨間にある外在筋群。第2趾を正中として第2～4趾を外転させる。中足趾節関節（MTP）では屈曲、趾節間関節（IP）では伸展を補助。深腓骨神経ではなく、主に外側足底神経深枝（脛骨神経由来）が支配。血流は主に足背動脈の弓（arcuate a.）から出る背側中足動脈と、深足底弓からの足底中足動脈。
起始と停止

起始：隣り合う中足骨の向き合う側面（2頭性）。

停止：第2～4趾の基節骨底と伸筋腱膜（05 長趾伸筋腱、06 短趾伸筋腱）に合流。
骨のランドマーク

01 立方骨、08–11 楔状骨群、12 第1中足骨、02 第5中足骨粗面、07 中足。末梢では 14–18 が各趾の基節骨。これらの間（中足骨間）に赤く示されるのが背側骨間筋。

機能と臨床メモ

機能テスト：足背で第2趾を基準に2～4趾を左右に開く動き。握り込み（MTP屈曲）と同時にIP伸展が保たれるかを確認。
臨床：外側足底神経の障害や糖尿病性末梢神経障害で萎縮しやすく、開扇（外転）力低下や槌趾・鉤趾変形の一因。Morton神経腫では中足骨間の圧痛と併発することがある。靴の幅が狭いと疼痛を助長。
トレーニング例：タオルギャザーは足底骨間筋主体。背側骨間筋には「足趾の開閉」やセパレーターを用いた外転練習が有効。

図中の番号対応や用語リンクはこのページに整理済みです。

アノテーション

01

A02_0985（立方骨）Cuboid bone→Os cuboideum【立方骨；方形骨】Cuboid bone (A02_5_16_001)

02

A02_0994（第5中足骨粗面）Tuberosity of fifth metatarsal bone [V]→Tuberositas ossis metatarsi quinti [V]【第5中足骨粗面】Tuberosity of fifth metatarsal bone [V] (A02_5_17_006)