0351 (右足の関節:足底側からの図)

J0351 (右足の関節:足底側からの図)
(楔状骨と中足骨は取り除かれ、長足底靭帯の表層と最前端の突出部が剥がされ、関節包は靱帯を除いて取り除かれています。)
図の概要
この図は「右足の関節(足底側から)」を、楔状骨と中足骨を外し、長足底靱帯の表層をめくって靱帯走行を示したものです。足底の縦アーチと外側縦アーチを支える靱帯群と、距骨・踵骨・舟状骨・立方骨の骨指標が中心です。
主要ポイント
- 足底アーチ支持
- 04 長足底靱帯(Long plantar ligament): 踵骨から立方骨さらに中足骨底へ広く付着し、外側縦アーチの主要な受動支持。腓骨長筋腱のトンネルを形成。
- 06 底側踵立方靱帯(短足底靱帯): 踵骨と立方骨を近位で結ぶ。長足底靱帯の深層で外側縦アーチを補強。
- 11 底側踵舟靱帯(スプリング靱帯): 踵骨の載距突起から舟状骨近位へ。距骨頭を「吊り上げ」内側縦アーチを支持。10 舟状骨線維軟骨と一体的に距骨頭の受け皿を形成。
- 腱の走行溝
- 02 立方骨の腓骨長筋腱溝: 腓骨長筋腱が通過し横足部の足底を横断。長足底靱帯の深層トンネル内を走る。
- 09 後脛骨筋腱溝(舟状骨近傍): 後脛骨筋腱が舟状骨内側へ至る経路。内側縦アーチの動的支持。
- 13 長母趾屈筋腱溝(踵骨内側)と 14 長趾屈筋腱溝: 踵骨内側で屈筋腱が並走し前方へ。
- 骨指標
- 05 踵骨、16 距骨、08 舟状骨、01 立方骨: 後足部と中足部の中核骨。
- 03 立方骨粗面: 腓骨長筋腱停止の一部が関与する隆起。
- 12 載距突起(踵骨): スプリング靱帯の起始。距骨滑車の内側支持棚。
- 15 内側距踵靱帯: 距骨と踵骨の内側を結ぶ靱帯で距骨下関節の内側安定化。
図中番号の対応(要点のみ)
- 01 立方骨
- 02 腓骨長筋腱溝
- 03 立方骨粗面
- 04 長足底靱帯(表層を剥離表示)
- 05 踵骨
- 06 底側踵立方靱帯(短足底靱帯)
- 07 底側立方舟靱帯
- 08 舟状骨
- 09 後脛骨筋腱溝