0270 (右足の骨、側面からの図)

J0270 (右足の骨、側面からの図)
図J0270 (右足の骨、側面からの図)-J0275 (右足の骨:足筋の起こる所と着く所を示す足底側の図)では、特に2から5本の足の指の骨の位置が現実には正確には一致していません。
図の概要
右足の骨(外側面)の古典図版。距骨と踵骨を中心に、足根骨から中足骨基部までの主要ランドマークが番号で示されています。外側から見たときの立体配置と、腱や靱帯が走行する溝・結節の位置関係を把握するのに適しています。
番号の対応と要点
- 01 外果面(距骨の腓側踝面)
- 外果と距骨が接する関節面。外果骨折や捻挫時の圧痛点の一つ。
- 02 距骨
- 距腿関節の中心。筋付着はほぼなく、上下からの圧力伝達に特化。血流障害で壊死リスク。
- 03 踵骨
- 04 踵骨隆起外側突起(腓側結節)
- 05 長腓骨筋腱溝
- 長腓骨筋腱が足底へ回り込む溝。腱炎や腱鞘炎の好発部。
- 06 腓骨筋滑車(滑車突起)
- 短腓骨筋と長腓骨筋腱の走行を仕切る突起。腱の偏位や摩擦の指標。
- 07 足根洞
- 距骨と踵骨の間の陥凹。外側距踵靱帯群が走る。インピンジメント痛の部位として重要。
- 08 舟状骨
- 内側縦アーチの要。後脛骨筋腱付着部(舟状骨粗面は内側面)。扁平足関連で注目。
- 09 外側楔状骨(第3楔状骨)
- 10 中間楔状骨(第2楔状骨)
- リスフラン関節の「鍵」。第2中足骨基部と強固に結合。
- 11 内側楔状骨(第1楔状骨)
- 第1中足骨基部と関節。内反母趾や内側縦アーチ評価で重要。
- 12 第5中足骨粗面
- 短腓骨筋腱付着。いわゆる下駄骨折(ジョーンズ骨折近傍)の部位。
- 13 立方骨粗面