0233 (右大腿骨、遠位端部:外側からの図)

J0233 (右大腿骨、遠位端部:外側からの図)
図の概要
右大腿骨の遠位端を外側(外側顆側)から見た図です。膝関節に近い部の骨表面形態と、筋の付着・走行に関わる溝や切痕が示されています。
ラベルの説明
- 01 外側上顆(Lateral epicondyle)
- 大腿骨外側顆のさらに外側に張り出す小高まり。外側側副靱帯(LCL)が付着し、膝の外側安定性に関与します。
- 02 膝窩筋溝(Groove for popliteus)
- 外側顆後面の溝。膝窩筋腱がここを滑走して脛骨後面へ向かいます。膝屈曲初動で脛骨を内旋させ、膝を“ロック解除”する働きに関係します。
- 03 膝窩筋の起始(Origin of popliteus)
- 膝窩筋は大腿骨外側上顆付近(および外側半月・関節包)から起こり、脛骨後面に至ります。図はその起始域を示しています。
- 04 伸側膝窩切痕(Extensor popliteal notch)
- 外側顆の後外側部にみられる切痕状の陥凹。膝窩部で腱・関節包・靱帯が交差する領域のランドマークになります。
- 骨端の境界
- 骨幹と骨端が移行する境目の目安を示す線で、成長期の骨端線に相当する位置関係の理解に役立ちます。
機能的・臨床的ポイント
- 外側上顆はLCL付着部で、外反・内反ストレステスト時の圧痛点として重要。
- 膝窩筋は“膝のロック解除筋”。外側顆後面の溝(膝窩筋溝)とセットで覚えると走行をイメージしやすい。
- この領域は外側半月損傷、腸脛靱帯炎、LCL損傷、膝窩筋腱炎などの病態評価時の骨性ランドマークになります。
アノテーション
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A02_0866(大腿骨)Thigh bone →Femur; Os femoris【大腿骨】Femur; Thigh bone (A02_5_04_001)