0381 (右膝:伸ばされた、腹背方向からのX線像)

J0381 (右膝:伸ばされた、腹背方向からのX線像)
軸線は膝蓋骨の少し下の点に向けられています。拡大:4:5. ポーズ、図J0380 (右膝:伸展、腹背方向からのX線像)を参照してください。
画像は、右膝の伸展位・前後像(AP)のX線図です。太い輪郭は膝蓋骨の投影、点線は骨端線や深部構造の概略を示しています。各番号の意味は次のとおりです[1]
- 01 大腿骨 Femur
大腿骨遠位部の全体輪郭。内外顆に続き、関節面が脛骨上面と向き合います。
- 02 膝蓋骨 Patella
大腿骨前面に重なる円〜楕円の濃い輪郭。伸展位なので上外側にやや位置しています。
- 03 外側顆(大腿骨)Lateral condyle of femur
大腿骨遠位の外側関節隆起。脛骨の外側プラトーと関節を作ります。
- 04 腓骨頭 Head of fibula
脛骨外側下方に位置する腓骨近位端。膝関節腔には直接関与せず、外側側副靱帯などの付着部となります。
- 05 骨端線 Epiphyseal lines
成長期に見える大腿骨遠位や脛骨近位の骨端線を示す点線。成人では瘢痕線として淡く残ることがあります。
- 06 顆間隆起(脛骨)Intercondylar eminence
脛骨プラトー中央の隆起。前後十字靱帯や半月板の付着が集まるランドマーク。
- 07 脛骨粗面 Tibial tuberosity
脛骨前面の隆起。膝蓋靱帯の付着部で、Osgood–Schlatter病の疼痛部位として重要。
読み方のポイント
- 関節裂隙の左右対称性と幅を確認し、半月板や軟骨の状態の手がかりにします。
- 膝蓋骨の位置は屈伸角度や軟部組織緊張で変わるため、他像(側面像など)と合わせて評価します。
- 腓骨頭の形状や位置は腓骨骨折や腓骨神経障害の評価で重要です。
アノテーション
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A01_0087(膝)Knee→Genu【膝;ヒザ】Knee (A01_1_00_036)