0230 (右大腿骨、内側からの図)

J0230 (右大腿骨、内側からの図)
この図は「右大腿骨を内側(正中側)から見た図」です。近位端から遠位端までの主要なランドマークが番号で示されています。内側面特有の所見として、転子間線や恥骨筋線など、前面〜内側面に現れる稜線がよく見えます
- 00 大腿骨 全体像股関節をつくる近位端から、膝関節をつくる遠位端までの一本の長管骨。
- 01 大腿骨頚 Collum femoris:骨頭と骨幹部をつなぐ細い部分。前内側から見ると頚の前面がよく見える。
- 02 転子間線 Linea intertrochanterica:大転子前面から小転子の前方に向かって走る線状隆起。前面・内側面に見える付着線で、関節包や靱帯の付着と関連。
- 03 大腿骨頭窩 Fovea capitis femoris:骨頭のやや後下方にある小窩。大腿骨頭靱帯が付着する部位。
- 04 大転子 Trochanter major:近位外側の大きな隆起。内側観でも前縁が張り出して見える。
- 05 転子窩 Fossa trochanterica:大転子内側面のくぼみ。外旋筋群(外閉鎖筋など)の付着部。
- 06 転子間稜 Crista intertrochanterica:大転子後面から小転子へ向かう後面の稜。内側観でも縁として把握できる。
- 07 小転子 Trochanter minor:近位内側の円錐状突起。腸腰筋が停止する重要なランドマーク。
- 08 恥骨筋線 Linea pectinea:(螺旋線の一部)小転子の前上方から粗線の内側唇へ続く細い隆起。恥骨筋の付着部として重要。
- 09 粗線 Linea aspera:骨体後面を縦走する強い二重の稜。内側観でも内側唇が縦の隆起として確認できる。多くの筋の起始・停止線。
- 10 膝窩面 Facies poplitea:遠位後面の三角形の平坦部。膝窩に面し、膝窩動静脈の走行と関連する部位。
- 11 外側顆 Condylus lateralis:膝関節外側をつくる遠位側塊。脛骨外側顆や膝蓋骨と関節面をなす。
- 12 内側上顆 Epicondylus medialis:内側顆の上方に張り出す隆起。大腿二頭筋短頭以外の内側側副靱帯の付着や筋付着の目印。
- 13 内側顆 Condylus medialis:膝関節内側をつくる遠位側塊。脛骨内側顆や膝蓋骨と関節面をなす。
ポイント
- 近位端は「骨頭・頚・大転子・小転子」とそれらを結ぶ「転子間線(前)」「転子間稜(後)」で把握。