脛骨粗面 Tuberositas tibiae
脛骨粗面は下肢の解剖学において極めて重要な骨性隆起であり、膝伸展機構の中核を担う構造です。脛骨の前面上部、膝蓋骨の約3〜5cm下方に位置し、膝蓋靱帯(膝蓋腱)の付着部として機能します(Gray and Lewis, 2020; Netter, 2018)。この構造は臨床的にも多くの疾患と関連し、整形外科および東洋医学の両分野において重要な意義を持ちます。

J0244 (右の脛骨と腓骨:前方からの図)

J0246 (右の脛骨と腓骨:上方からの図)

J0335 (右の膝関節と脛骨:上方からの図)

J0336 (右膝関節:関節の中央をおおよそ通る矢状断)

J0337 (右の膝関節:前方からの図)

J0338 (右膝関節:前方からの図)

J0342 (右膝関節:大腿骨の外側顆を通る矢状断、側面からの正中矢状面)

J0343 (右の膝関節:側面からの図)

J0344 (右下脚の靱帯:前面からの図)

J0381 (右膝:伸ばされた、腹背方向からのX線像)

J0383 (右膝:伸ばして、外内側方向からのX線像)

J0384 (右膝:曲がり、外内側方向からのX線像)

J0495 (右大腿の筋:腹側からの図)

J0496 (右大腿の筋:腹側からの図)

J0507 (右膝の筋:脛側からの図)

J0508 (右膝の筋:腓側からの図)

J0509 (右下腿の筋:腓側からの図)

J0510 (右下腿の筋、前面からの図)

J0511 (右下腿の筋(第2層):前方からの図)
詳細な解剖学的特徴
位置と形態
- 脛骨の前面上部、脛骨前縁の上端部に位置する顕著な骨性隆起
- 膝蓋骨下極から約3〜5cm遠位に存在し、触診が容易な表層構造
- 内側から外側に向かって傾斜し、特徴的なS字状の曲線を描く(Standring, 2021)
- 前後径は約2〜3cm、上下径は約3〜4cmの楕円形を呈する
表面構造
- 近位部:滑らかで平坦な表面を持ち、膝蓋靱帯の線維が広く付着する領域(Moore et al., 2019)
- 遠位部:粗造で不規則な表面を持ち、脛骨前筋膜の起始部となる
- 表層は薄い皮下組織と皮膚のみで覆われ、骨膜が直接触知可能
発育と骨化
- 生後すぐは軟骨性の隆起として存在
- 8〜12歳頃に二次骨化中心が出現し、独立した骨端として発育(Ogden, 2016)
- 14〜18歳頃に脛骨本体と癒合し、成人の骨性隆起となる
- 成長期には骨端線が存在し、この部位が力学的に脆弱となる
血管支配
- 前脛骨動脈の枝および膝関節周囲の動脈網から栄養される