0246 (右の脛骨と腓骨:上方からの図)

J0246 (右の脛骨と腓骨:上方からの図)
J0246「右の脛骨と腓骨:上方からの図」の見方と各番号の要点を簡潔に説明します
- 図の向き
- 上が前、下が後。右脚の近位端を上から見ています。内側は左寄り、外側は右寄り。
- 00 下腿骨
- 01 脛骨 Tibia
- 体重を主に伝える太い骨。近位端では大腿骨と膝関節を形成。
- 02 腓骨 Fibula
- 外側の細い骨。膝関節面は持たず、近位脛腓関節をつくる。
- 03 顆間隆起(脛骨)
- 内外の顆間結節からなる隆起。十字靭帯付着部が集まるランドマーク。
- 04 上関節面(脛骨プラトー)
- 大腿骨内外顆と対向する関節面。内側はやや凹、外側は比較的平坦。
- 05 内側顆間結節
- 前後顆間区の境に立つ突起。前後十字靭帯や半月板角の付着と関連。
- 06 後顆間区
- 07 脛骨粗面
- 膝蓋靭帯(=大腿四頭筋腱の連続)が付着。膝伸展機構の力点。
- 08 前顆間区
- 09 関節下縁(脛骨)
- 上関節面のすぐ外周の縁。半月板外周と連続して見える境界。
- 10 腓骨頭
- 近位脛腓関節を形成。外側側副靭帯や大腿二頭筋腱が付着。
- 11 外側顆間結節
- 顆間隆起の外側の突起。前後十字靭帯付着域の外側境界。
臨床の観点
- 脛骨粗面はオスグッド・シュラッター病の疼痛部位になりやすい。
- 前後顆間区と顆間結節は十字靭帯再建術での骨孔作成位置の指標。