0383 (右膝:伸ばして、外内側方向からのX線像)

J0383 (右膝:伸ばして、外内側方向からのX線像)
(軸線は大腿骨の外側上顆の前方およびやや近位に向けられています。拡大:4:5. 図J0382 (右の膝:伸ばし、外内側方向からのX線像)への続き。)
以下は図J0383(右膝;伸展位,外‐内側方向からのX線像)の各番号の要点です。
- 01 膝蓋面(大腿骨):大腿骨遠位前面の滑車状面。膝蓋骨と関節し膝蓋大腿関節をつくる。屈伸で接触帯が移動。
- 02 骨端線:大腿骨遠位端の骨端線の投影。成長終了後は瘢痕線として読める。
- 03 内側顆(大腿骨):荷重軸寄りで大きい。脛骨内側プラトーと関節。
- 04 外側顆(大腿骨):内側よりやや小。外側半月・脛骨外側プラトーと関節。
- 05 ファベラ(腓腹筋外側頭の種子骨):後外側の軟部影内に小円形陰影として見えることがある(変異)。
- 06 顆間窩:両顆のあいだの切れ込み。十字靱帯付着部が前後に位置。
- 07 外側顆間結節(脛骨棘の外側):脛骨プラトー中央の隆起の一つ。ACL・外側半月後角の近傍指標。
- 08 腓骨頭:腓骨近位端。腓側側副靱帯(LCL)付着のランドマーク。
- 09 膝蓋骨の内側縁・外側縁:膝蓋骨の輪郭。軌道異常や脱臼傾向の評価に使う。
- 10 膝蓋骨の関節面:大腿骨膝蓋面と対向する硝子軟骨面。内外で面積が異なる。
- 11 膝蓋面(大腿骨):滑車溝。膝蓋骨が滑走する溝で、脱臼素因では浅いことがある。
- 12 内側顆間結節(脛骨棘の内側):脛骨プラトー中央のもう一つの隆起。PCL付着部の指標。
- 13 関節下縁(脛骨近位の縁):大腿骨顆と脛骨プラトーの境(関節裂隙の下縁)を示すライン。
- 14 上関節面(脛骨プラトー外側部):大腿骨顆と接する荷重関節面。外側はわずかに凹、内側は比較的平坦。
- 15 脛骨粗面:膝蓋腱付着部。オスグッド病の疼痛部位として有名。