尺骨
尺骨は、前腕の内側(小指側)に位置する長い管状の骨です。主な特徴は以下の通りです:
- 長さ:男性で約24cm、女性で21~22cm
- 構造:上端部、下端部、体(尺骨体)の3部分から構成
- 特徴:橈骨と比較して上端部が大きく、下端部が細い
- 形状:尺骨体は緩やかなS字状の湾曲を持つ
尺骨の主要な部位は以下の通りです:
- 上端部:滑車切痕(上腕骨滑車と関節を形成)、肘頭、鈎状突起、橈骨切痕
- 体部:尺骨粗面、骨間縁
- 下端部:尺骨頭、関節環状面、茎状突起
「尺骨」という名称は、ギリシャ語の「Olein」(肘)に由来しています。
J0177 (右の尺骨:前方からの図)
J0178 (右の尺骨:橈側からの図)
J0181 (右前腕骨の中央部断面:回外位での上方からの図)
J0182 (右前腕骨の下端を上向きの位置:下方からの図)