尺骨 Ulna
尺骨は前腕の内側(小指側)に位置する長管骨で、橈骨とともに前腕骨格を構成します。肘関節の安定性と前腕の回内外運動において中心的な役割を果たす重要な骨です(Gray, 2020; Standring, 2021)。

J0177 (右の尺骨:前方からの図)

J0178 (右の尺骨:橈側からの図)

J0181 (右前腕骨の中央部断面:回外位での上方からの図)

J0182 (右前腕骨の下端を上向きの位置:下方からの図)

J0201 (右手の手根骨と隣接する骨、掌側からの横並びに引き伸ばされた図)

J0209 (尺骨:内側からの図)

J0314 (右の肘関節:手の回外位に伸ばされ、前方からの図)

J0315 (右肘関節:直角に曲がり、尺側からの図)

J0316 (右の肘関節は直角に曲がり、橈側からの図)

J0318 (右の肘関節は伸ばされ、上腕骨の滑車の軸に対して垂直に切断:尺側からの図)

J0319 (右前腕の骨と靱帯:手の回旋位の掌側からの図)

J0320 (右手の関節、手根を回外位とし、掌側からの図)

J0321 (右手の関節:手根を回外位とし、手の甲からの図)

J0322 (右手の関節:手根を回外位とし、手の甲に平行に切断して関節腔を示した図)

J0367 (右肘関節:伸展、手の回内、手根背側方向からのX線像)

J0369 (右の肘関節:手の回内時に伸ばされた橈尺方向からのX線像)

J0371 (右肘関節、直角に曲がって、手の回外時、橈尺方向からのX線像)

J0467 (右上腕の筋(第2層):掌側図)

J0470 (右上腕の筋(深層):背面図)

J0475 (右前腕の筋(第4層):手掌側の図)

J0477 (右前腕の筋:背面図)

J0478 (右前腕の筋:背面図)

J0479 (右前腕の筋(深層):背面図)

J0486 **(**右手の掌側骨間筋)

J0487 (右手の背側骨間筋)

J0579 (右前腕第2層の動脈:手掌側図)

J0580 (右前腕の動脈:背面図)

J0583 (右手掌深層の動脈)

J0944 (右手の神経:深層)
解剖学的特徴
全体的形態
- 長さ:成人男性で約24~26cm、女性で21~23cm。上肢の長骨の中では比較的長い骨に分類される(Moore et al., 2018)
- 形状:三角柱状の長管骨で、近位端(上端部)が太く、遠位端(下端部)に向かって細くなる特徴的な形態を示す
- 湾曲:尺骨体は前方に凸の緩やかなS字状湾曲を呈し、この湾曲は橈骨との解剖学的位置関係の維持と前腕の回内外運動に重要
- 骨質:皮質骨が厚く、特に中央部の骨幹部では骨髄腔が狭い。これにより骨の強度が高く維持されている
尺骨の三部分構成
1. 上端部(近位端、Proximal end)
- 肘頭(オレクラノン、Olecranon):
- 鈎状突起(コロノイド突起、Coronoid process):
- 滑車切痕(Trochlear notch):
- 橈骨切痕(Radial notch):
- 尺骨粗面(Tuberosity of ulna):
2. 体部(尺骨体、Body/Shaft)
- 三面構造:
- 三縁構造:
- 栄養孔:体部中央やや近位の前面に位置し、栄養動脈が進入