0182 (右前腕骨の下端を上向きの位置:下方からの図)

J0182 (右前腕骨の下端を上向きの位置:下方からの図)
この図は「右前腕骨の下端を上向きに見た(下方からの)図」です。上が前方、下が後方。右が尺側、左が橈側です
番号の対応
- 01 橈骨:親指側の前腕骨。遠位端が手根骨と関節します
- 02 尺骨:小指側の前腕骨。遠位端は手根骨とは直接関節せず、橈骨と遠位橈尺関節を作ります
- 03 前面(橈骨の):橈骨遠位端の掌側面
- 04 茎状突起(橈骨の):橈側手根側副靱帯などの付着部。橈骨遠位端外側に突出
- 05 手根関節面(橈骨の):舟状骨と月状骨を受ける凹面。手関節の主要荷重面
- 06 後面(橈骨の):橈骨遠位端の背側面
- 07 尺骨頭:尺骨の球状端。橈骨の尺骨切痕と遠位橈尺関節(DRUJ)を形成し、回内回外の軸となります
- 08 茎状突起(尺骨の):三角線維軟骨複合体(TFCC)近傍。背尺側で触知しやすい突起
臨床メモ
- 手関節の主な荷重は橈骨遠位端の手根関節面(05)にかかります。尺骨頭(07)は直接手根骨とは関節しません。
- 橈骨遠位端骨折(コーレス骨折など)は04・05付近の形態変化が重要。尺骨茎状突起(08)の骨折やTFCC損傷を合併することがあります。
- 触診ランドマークとして、橈骨茎状突起は橈側遠位端、尺骨茎状突起は背尺側に突出して触れます。
アノテーション
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