0322 (右手の関節:手根を回外位とし、手の甲に平行に切断して関節腔を示した図)

J0322 (右手の関節:手根を回外位とし、手の甲に平行に切断して関節腔を示した図)
この図は、右手を回外位(手のひらを上向き)にして、手背面と平行に切断し、関節腔(関節の隙間や滑膜嚢)を強調して示した解剖図です。手根骨どうし、前腕骨と手根、手根と中手の「関節面」と「骨間靱帯」がどのように連続しているかが見やすくなっています
概要
- 上側の二つの太い柱が前腕の骨。左が尺骨、右が橈骨です(01 尺骨、18 橈骨)
- 橈骨と近位手根列(舟状骨・月状骨)で作るのが橈骨手根関節(19)。手首の主関節です
- 近位手根列は舟状骨(21)、月状骨(20)、三角骨(05)からなり、豆状骨(07)は三角骨に載る小骨で、豆状骨関節(06)を作ります
- 遠位手根列は大菱形骨(24)、小菱形骨(23)、有頭骨(08)、有鈎骨(10)。これら相互は手根関節(22)と骨間手根間靱帯(09)で結合されます
- 手根と中手の連結が手根中手関節(26)。母指だけは鞍関節(第1手根中手関節 25)で、可動性が大きいのが特徴です
- 中手骨は第1~第5(17,16,15,14,13)。その基部どうしは中手間関節(11)と骨間中手靱帯(12)で連結します
- 前腕の遠位橈尺関節まわりには、関節円板(03)とその滑膜の嚢状陥凹(02)があり、回内回外でたわみます
番号対応(主要ラベル)
- 01 尺骨 18 橈骨 03 関節円板 02 嚢状陥凹(遠位橈尺関節)
- 21 舟状骨 20 月状骨 05 三角骨 07 豆状骨 06 豆状骨関節
- 24 大菱形骨 23 小菱形骨 08 有頭骨 10 有鈎骨 22 手根関節 09 骨間手根間靱帯
- 26 手根中手関節 25 第1手根中手関節(母指)
- 17~13 第1~第5中手骨 11 中手間関節 12 骨間中手靱帯
- 19 橈骨手根関節(手首の主関節)
- 04 尺骨の茎状突起(手根帯や靱帯の付着部)