外側楔状骨 Os cuneiforme laterale(第三楔状骨 Os cuneiforme tertium)
解剖学的特徴
位置と配置
外側楔状骨は足根骨の一つで、足の中間部(中足部)に位置します(Moore et al., 2018)。舟状骨の前方、第三中足骨の後方に位置し、内側楔状骨と中間楔状骨の外側に配置されています(Standring, 2020)。
形状と構造
- 楔形(くさび形)の形状を呈し、その底面が足背側(上方)を向いています(Netter, 2018)
- 三つの楔状骨の中で最も大きく、最も外側に位置します(Moore et al., 2018)
- 前後に長く、内外側に短い形状をしています(Standring, 2020)
関節面と隣接構造
- 後方:舟状骨の外側部分と関節を形成(楔舟関節の一部)(Moore et al., 2018)
- 前方:主に第三中足骨底と関節を形成し、第二中足骨底とも一部で関節面を持ちます(Standring, 2020)
- 内側面:中間楔状骨および第二中足骨底と接します(Netter, 2018)
- 外側面:立方骨の内側面と関節を形成します(Moore et al., 2018)
- 足底面:長腓骨筋腱や足底筋群の付着部位となります(Palastanga & Soames, 2012)
機能的役割
体重支持と荷重伝達
外側楔状骨は、舟状骨から第三中足骨への荷重伝達において重要な役割を果たします(Neumann, 2016)。歩行時や立位時に、体重を足の外側縦アーチを通じて効率的に地面へ伝達します(Sarrafian, 2011)。
足のアーチ構造の維持
- 内側縦アーチの外側部分を構成し、足のアーチの安定性に寄与します(Neumann, 2016)
- 横アーチの形成にも関与し、足の衝撃吸収機能を支えています(Sarrafian, 2011)