腹横筋
腹横筋は、腹部の最深層に位置する重要な筋肉で、以下のような特徴があります:
- 起始:
- 下位6本の肋骨の肋軟骨内面
- 腰筋膜の内層
- 腸骨稜の内唇の前2/3
- 鼠径靱帯の外側1/3
- 停止:腱膜鞘に包まれ、両腹斜筋とともに白線に停止
- 機能:
- 神経支配:下位6本の肋間神経の前枝、腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経
- 血液供給:深腸骨回旋動脈、下腹壁動脈
腹横筋の筋線維はほぼ水平(腹直筋に直角)に走り、半月状の外側に凸の線(半月線)を越えて腱膜となります。この腱膜は腹直筋鞘の形成に関与し、その線維は白線で内腹斜筋の腱膜の線維と連結します。
腹横筋は腹部の深層筋として重要な役割を果たし、腹圧の調整や姿勢の維持に貢献しています。
J0217 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す内側からの図)
J0431 (右背側胸壁の筋:前面図)
J0432 (腹側胸壁の筋:背面図)
J0433 (横隔膜:腹腔からの図)
J0434 (横隔膜:腰部、腹腔からの図)