膝関節
膝関節は、人体最大の関節の一つで、以下のような特徴を持ちます:
- 大腿骨下端の内側顆と外側顆、および脛骨上面の対応部分との間に形成される関節です。
- 関節包の前壁に膝蓋骨が組み込まれますが、腓骨は関節形成に関与しません。
- 脛骨上面の関節面には、内側顆と外側顆の表面を覆う線維軟骨製の関節円板(半月板)があります。
- 主に屈曲運動を行いますが、膝屈曲時には下腿の内旋(10°)と外旋(40°)も可能です。
- 完全伸展時には「終末回旋」と呼ばれるわずかな外旋(5°)が生じます。
膝関節の安定性は多数の靭帯によって維持されています。主な靭帯には以下のものがあります:
- 膝十字靭帯(前十字靭帯と後十字靭帯)
- 内側側副靭帯と外側側副靭帯
- 膝蓋靭帯
これらの構造により、膝関節は体重を支え、歩行や走行などの日常動作を可能にする重要な役割を果たしています。
J0335 (右の膝関節と脛骨:上方からの図)
J0336 (右膝関節:関節の中央をおおよそ通る矢状断)
J0337 (右の膝関節:前方からの図)
J0338 (右膝関節:前方からの図)