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片山正輝

目次(V. 神経系)

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終脳は次の主要部分から構成される:

  1. 左右の大脳半球(Hemisphaeria)—両側に位置する対称的な半球形の構造
  2. 第三脳室終板(Lamina terminalis、I. 視床下部 Hypothalamus参照)、脳梁(Corpus callosum)、前交連(Commissura rostralis)—これらは両側の大脳半球を相互に連結する役割を果たす

A. 延髄 Medulla oblongata, verlängertes Mark

B. 後脳 Metencephalon, Hinterhirn

C.中脳 Mesencephalon, Mittelhirn

D.間脳Diencephalon, Zwischenhirn

E.終脳 Telencephalon, Endhirn

他の脳部位との連絡:

伝導路(Leitungsbahnen)を除けば、終脳は直接隣接する間脳とのみ連続している。そのため、未切開の脳を背側から観察すると、終脳以外の部分は全く見えない。終脳以外の部位の背側面を観察するには、それを覆う終脳部分を除去する必要がある(図407(大脳半球の溝と回(上面図))図411(脳梁を上から見た図と半卵円中心)図414(側脳室、透明中隔、室間孔)図418(第三脳室、大脳基底核と脳幹の一部、四丘体、小脳の上面)図422(脳幹、四丘体付近、菱形窩) を参照)。

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図407(大脳半球の溝と回(上面図))

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図411(脳梁を上から見た図と半卵円中心)

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図414(側脳室、透明中隔、室間孔)

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図418(第三脳室、大脳基底核と脳幹の一部、四丘体、小脳の上面)

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図422(脳幹、四丘体付近、菱形窩)

**位置:**左右の大脳半球は、その底部が前頭蓋窩および中頭蓋窩に位置し、後頭蓋窩の天井を形成する小脳天幕の上にも及び、頭蓋の円蓋部にまで達する空間をほぼ完全に占める。

形態:両側の大脳半球を分ける深い裂溝は、中央部では脳梁の上面に達し、脳梁の下では脳弓にまで及ぶ。脳梁の前方および後方では、特に遮るものがない深い切れ込みとなる。この裂溝は半球間裂(Fissura interhemisphaerica)と呼ばれる。一方、終脳間脳裂(Fissura telodiencephalica)は、大脳と小脳の間に後方から入り込む大きな水平方向の裂溝である。

各大脳半球には次の3つの面を区別する:

  1. 大脳凸面(Facies convexa)—矢状方向に延び、横方向に膨らんだ背外側面(dorsolaterale Fläche)
  2. 大脳底面(Facies basialis)—わずかに凹んだ脳底面(basale Fläche)
  3. 半球内側面(Facies medialis hemisphaerii)—垂直方向の平坦な内側面(mediale Fläche)、または内側壁(mediale Wand)

各面の移行部の縁は、程度の差はあれ丸みを帯び、大脳半球の稜(Kanten)と呼ばれる。これには次の3つがある:

  1. 背側稜(dorsale Kante, Mittelkante)—しばしば外套稜(Mantelkante)とも呼ばれる
  2. 底側稜(basale Kante)—脳底において前者の続きをなし、内側に位置する
  3. 外側稜(laterale Kante)

1. 大脳半球の外面 Die Außenfläche der Großhirnhemisphäre

2. 大脳半球の脳室面 Ventrikuläre Oberfläche der Großhirnhemisphäre

3. 終脳の灰白核 Graue Kerne des Endhirns