長腓骨筋 Musculus fibularis longus

長腓骨筋は、下腿外側区画に位置する表層の筋で、下腿の外側輪郭を形成する重要な構成要素です。この筋は解剖学的にも臨床的にも重要な意義を持ちます(Standring, 2020; Neumann, 2017):

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J0249 (右の脛骨と腓骨、筋の起こる所および着く所:前方からの図)

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J0250 (右の脛骨と腓骨、筋の起こる所および着く所:後方からの図)

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J0275 (右足の骨:足筋の起こる所と着く所を示す足底側の図)

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J0509 (右下腿の筋:腓側からの図)

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J0510 (右下腿の筋、前面からの図)

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J0512 (右の下腿の筋:後方からの図)

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J0513 (右下腿の筋(第二層):後方からの図)

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J0514 (右下腿の筋(第3層):後方から図)

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J0515 (右下肢の筋(第4層):後方からの図)

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J0521 (右足背の第二層の筋)

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J0528 (右足の腱鞘)

**解剖学的位置:**下腿外側区画の最も表層に位置し、短腓骨筋の上を覆うように配置されています。筋腹は下腿上部2/3を占め、下部1/3では腱となります(Moore et al., 2018)。

**起始:**腓骨頭と腓骨体上部の外側面、前・後筋間中隔、下腿筋膜近位部から起始します。また、大腿二頭筋腱の一部からも線維を受け取ることがあります(Standring, 2020)。

**走行:**筋腹は下降しながら後外側に向かい、短腓骨筋を覆います。腱は外果の後方を回り込み、足の外側縁に沿って進みます。この際、腱は外果後方の溝に納まり、上・下腓骨筋支帯によって固定されます(Palastanga and Soames, 2019)。

**停止:**腱は足底を斜めに横切り、立方骨下面の溝を通過した後、主に第1中足骨底と内側楔状骨底外側部に停止します。変異として、第1背側骨間筋(65.8%)、内側楔状骨本体(48.7%)、後脛骨筋腱(23.7%)、母指内転筋の斜頭(2.0%)にも付着することが報告されています(Aktan Ikiz et al., 2007)。

機能:

解剖学的特徴:

**神経支配:**浅腓骨神経(L5-S2由来、総腓骨神経の分枝)の筋枝により支配されます(Standring, 2020)。

**血液供給:**主に腓骨動脈からの筋枝と、前・後脛骨動脈からの枝により栄養されます(Moore et al., 2018)。

臨床的意義: