0513 (右下腿の筋(第二層):後方からの図)

J0513 (右下腿の筋(第二層):後方からの図)
(腓腹筋は除去されました。)
図の全体像
これは右下腿を後方から見た図で、腓腹筋(腓腹筋腱を含む最表層)を取り外して「第二層」以深の構造を示しています。主に
- 後部深層区画の筋(膝窩筋・後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋)
- 外側区画の筋(長腓骨筋・短腓骨筋)
- 足関節周囲の腱・支帯と骨性ランドマーク
が並んでいます
番号の要点
- 01 14 18 10:腓腹筋の内外側頭と腓腹筋腱〜踵骨腱(アキレス腱)。腓腹筋は除去されており、腱の走行や付着(踵骨隆起:12)が見える
- 02 04:腓腹筋および半膜様筋に関連する滑液包。摩擦軽減のクッション
- 03:半膜様筋の遠位部。膝窩内側に達し周囲構造と関係する
- 05:膝窩筋。脛骨の内旋と膝関節の"解錠"を担う小筋
- 06:長趾屈筋。第2–5趾を屈曲し、足底縦アーチ支持に寄与。後脛骨動脈の枝と脛骨神経支配(後群の共通特徴)
- 07:長母趾屈筋。母趾の強い屈曲と蹴り出しを補助。腓骨後面を起始し内果後方で腱が走る
- 08:後脛骨筋。足関節底屈・内反、縦アーチの"キーストーン"筋。内果後方を通り舟状骨などに停止
- 11:足の屈筋支帯(破裂靭帯)。内果と踵骨の間で腱・血管・神経を束ねるトンネルを形成。いわゆる足根管の屋根で、圧迫で足根管症候群を起こし得る
- 16 19 21:長腓骨筋・短腓骨筋と上腓骨筋支帯。外側果(9)後方を腱が通過し、外反と底屈、横アーチ維持に寄与。支帯は腱の浮き上がりを防ぐ
- 12:踵骨隆起。アキレス腱の停止部で荷重・牽引ストレスが集中