
J0249 (右の脛骨と腓骨、筋の起こる所および着く所:前方からの図)

J0275 (右足の骨:足筋の起こる所と着く所を示す足底側の図)

J0509 (右下腿の筋:腓側からの図)

J0510 (右下腿の筋、前面からの図)

J0520 (右足背の表層筋)

J0521 (右足背の第二層の筋)

J0525 (右足の腱鞘は、脛骨側から赤い物質で注入された図)

J0528 (右足の腱鞘)

J0602 (右下肢の動脈:前方からの図)

J0603 (右足背の動脈)

J0969 (右下腿の深部神経、前外側からの図)
前脛骨筋 Musculus tibialis anterior
前脛骨筋は、下腿前区画に位置する最も内側の筋肉であり、足関節の背屈と内反において主要な役割を果たす重要な筋です(Gray, 2020; Neumann, 2017; Standring, 2021)。
解剖学的特徴
起始部:
- 脛骨外側面の近位2/3(外側顆の下方から脛骨粗面の外側まで)から広範囲に筋性起始(Standring, 2021)
- 脛骨前縁の近位部から起始
- 前筋間中隔(下腿深筋膜の肥厚部)の深層から起始
- 下腿骨間膜の外側部前面から起始
- 起始部では筋線維が羽状配列を呈し、力強い収縮を可能にしている(Moore et al., 2018)
筋腹の走行:
- 脛骨の前縁に沿って遠位に向かって下降(Moore et al., 2018)
- 下腿の中部から遠位1/3の境界付近で長い扁平な腱に移行
- 腱は下腿遠位部で皮下に浅在化し、触診が容易になる
- 足関節前面で上伸筋支帯と下伸筋支帯(Y字型の靱帯性構造)の下を通過
- 伸筋支帯により足関節前面に保持され、腱が弓弦状に浮き上がるのを防いでいる(Netter, 2019)
停止部:
- 内側楔状骨の内側面および足底面に停止(Netter, 2019; Standring, 2021)
- 第1中足骨底部(基底部)の内側面および足底面に停止