内側広筋 Musculus vastus medialis

J0237 (右大腿骨、近位端、筋の起こる所と着く所:後内側からの図)

J0239 (右大腿骨と筋の起こる所と着く所:前方からの図)

J0240 (右大腿骨と筋の起こる所と着く所:後方からの図)

J0495 (右大腿の筋:腹側からの図)

J0496 (右大腿の筋:腹側からの図)

J0497 (右大腿の筋:腹側からの図)

J0498 (右大腿の筋:腹側図)

J0499 (右大腿の筋:腹側図)

J0506 (右大腿の筋:背面図)

J0507 (右膝の筋:脛側からの図)

J0510 (右下腿の筋、前面からの図)

J0598 (右大腿表層の動脈:腹面図)

J0628 (右大腿静脈、腹側からの図)

J0957 (右大腿の筋神経:正面からの図)

J0966 (右下腿の筋神経:後方からの図)
内側広筋は大腿四頭筋を構成する4つの筋の一つで、膝関節の機能と安定性において重要な役割を果たします。解剖学的構造、神経血管支配、および臨床的意義について以下に詳述します(Neumann, 2017; Standring, 2020)。
解剖学的特徴
起始
- 大腿骨粗線の内側唇の近位2/3部分から起始
- 大内転筋の腱弓から一部の線維が起始
- 内側筋間中隔から起始
- 大腿骨の内側顆上線から起始(Standring, 2020)
起始部は広範囲にわたり、これにより筋は大腿骨の内側面を広く覆う形態を呈します。
筋線維の走行と構造
- 近位部(長頭部、Vastus Medialis Longus: VML):筋線維は約15-18°の角度で斜め下方内側に走行し、大腿骨の長軸に対してほぼ平行に配列(Lieb and Perry, 1968)
- 遠位部(斜頭部、Vastus Medialis Obliquus: VMO):筋線維は約50-55°の角度でより水平に走行し、膝蓋骨の内側縁に向かって走行(Lieb and Perry, 1968; Weinstabl et al., 1989)
- VMOは膝関節の最終伸展域において特に活性化され、膝蓋骨の内側安定化に重要な役割を果たす
この二相性の筋線維配列は、内側広筋の機能的特異性を反映しており、膝関節伸展と膝蓋骨安定化の両方に寄与します。
停止
- 大腿四頭筋の共通腱を形成し、他の3つの広筋(外側広筋、中間広筋、大腿直筋)と合流
- 膝蓋骨の基底部内側縁に停止し、膝蓋骨内側支帯を形成
- 膝蓋靭帯を介して脛骨粗面に最終的に停止(Moore et al., 2018)
- 一部の線維は膝蓋骨を迂回して直接脛骨粗面に停止することもある