梨状筋
梨状筋は、骨盤の後方に位置する重要な筋肉です。以下にその主な特徴をまとめます:
- 起始と停止:
- 起始:仙骨の骨盤筋膜(前仙骨孔とその外側)、仙腸関節の関節包、大坐骨切痕上縁
- 停止:大転子先端の内側
- 走行:大坐骨孔を通過し、梨状筋上孔と下孔に分かれ、骨盤の外側を覆いながら大腿筋の深層を走る
- 形状:起始部で幅広く、徐々に細くなって停止腱となる
- 機能:股関節の外転、伸展、外旋
- 神経支配:梨状筋枝(主にS1とS2脊髄神経の前枝由来)
- 解剖学的変異:形態に個人差があり、起始の範囲や他の筋との関係に変異が見られることがある
- 臨床的意義:梨状筋症候群など、腰部や下肢の痛みに関連することがある
梨状筋は骨盤と大腿の動きに重要な役割を果たします。その解剖学的特徴と機能を理解することは、臨床的にも重要な意義があります。
J0238 (右大腿骨、近位端、筋の起こる所と着く所:前外側からの図)
J0492 (右側の骨盤の筋:内側からの図)
J0493 (右骨盤の筋:外側から遠位の図)
J0504 (右側の臀部の筋(第2層):背面図)