右 Dexter
「右」とは、解剖学的正位において身体の右側に位置する構造を指す方向性を示す用語である。

J0003 (大人の新鮮な右大腿骨の近位部、前方からの図)

J0006 (大人の浸出された右大腿骨の近位端:前頭断面)

J0007 (成人の右大腿骨:腹面からの透視図)

J0012 (腰椎、椎体:前面断図)

J0013 (13a. 腰椎の体の水平断面、13b. 脱灰され、透明な第4腰椎:上方からの図)

J0014 (右上腕骨、上端部:前面断図)

J0015 (右大腿骨、上端部:前面断図)

J0016 (右大腿骨、下端部:前面断図)

J0017 (右の脛骨、上部の端部:前面断図)

J0018 (右の脛骨と腓骨、下端部:前面断図)

J0019 (右の踵骨:外側からの矢状断図)
臨床的意義:
- 画像診断において、患者の右側は観察者から見て左側に表示されるため、解剖学的方向の正確な理解が診断精度に直結する。
- 手術時の切開部位や病変の位置を記録する際、「右」の明確な記載は医療事故防止のために必須である。
- 右側に特有の解剖学的構造として、右心房、右肺(3葉)、肝臓の主要部分などがあり、これらの疾患は左側とは異なる臨床像を呈する。
- 神経支配や血管分布においても左右で差異があり、例えば右反回神経は左側と異なる走行を示すため、手術時の注意が必要である。
**対義語:**左(Sinister)
医学分野では、対象物や身体の位置を特定する上で「右」「左」の正確な区別が極めて重要であり、医療安全の基本概念とされている。
東洋医学における「右」