0317 (右肘関節:後方からの図)

J0317 (右肘関節:後方からの図)
(前腕は上腕と直角に曲がっています。)
肘関節(後方観)の図の説明
- 01 上腕骨
肘関節をつくる上腕側の骨。下端に滑車や小頭、内外側上顆があり、前腕骨と関節する。
- 02 関節包(肘関節の)
関節を包む丈夫な袋。内面は滑膜で覆われ、関節液を保ち、関節の安定性と可動性を両立させる。
- 03 内側上顆(上腕骨)
上腕骨遠位の内側の張り出し。手関節屈筋群などの起始部で、内側側副靱帯の付着部。打撲で「内側上顆痛」「野球肘」などの痛みの原因部位になる。
- 04 内側側副靱帯(肘関節)
上腕骨内側上顆から尺骨に至る靱帯。肘の外反(外側へ開く力)を制動し、投球動作で強い負荷がかかる。損傷すると肘の不安定性や痛みが出る。
- 05 外側上顆(上腕骨)
上腕骨遠位の外側の張り出し。手関節伸筋群の起始部で、「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」の痛みの発生源として有名。
- 06 肘頭(尺骨)
尺骨近位端の後方に突出した部分。肘を曲げ伸ばしする際に触れられる「尖った骨」。上腕三頭筋腱が付着する。
ポイント
- 図は肘を直角に屈曲した後方からの観察で、靱帯線維(特に内側側副靱帯)と関節包の走行が強調されています。
- 内外側上顆は筋の起始と靱帯付着の要所で、スポーツ障害の好発部位です。
アノテーション
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A03_0241(肘関節)Elbow joint →Articulatio cubiti【肘関節】Elbow joint (A03_5_09_001)