肘関節
肘関節は以下のような特徴を持つ解剖学的構造です:
- 上腕骨、橈骨、尺骨の3つの骨の間に形成された複合関節です。
- 主に肘の屈曲と伸展を担う一軸性の蝶番関節に分類されます。
- 腕尺関節(上腕骨の滑車と尺骨の滑車切痕の間)と上頭尺関節(上腕骨小頭と橈骨頭の間)から構成されます。
- 共通の関節包に覆われており、内側側副靭帯と外側側副靱帯によって補強されています。
- 橈骨輪状靱帯が関節の安定性を高めています。
肘関節の特徴的な動きとして、伸展時に尺骨の長軸が上腕骨の長軸より外方に約10~20°傾く「キャリング角」が形成されます。
J0314 (右の肘関節:手の回外位に伸ばされ、前方からの図)
J0315 (右肘関節:直角に曲がり、尺側からの図)
J0316 (右の肘関節は直角に曲がり、橈側からの図)
J0317 (右肘関節:後方からの図)
J0318 (右の肘関節は伸ばされ、上腕骨の滑車の軸に対して垂直に切断:尺側からの図)
J0366 (右肘関節:伸展、手の回内、手根背側方向からのX線像)