母趾外転筋 Musculus abductor hallucis
母趾外転筋は、足の内側縁に明確なふくらみを形成する筋肉で、足の内側アーチを支える重要な構造物です(Gray, 2020)。解剖学的位置としては足底の最表層、内側に位置し、足底の第一層を構成します(Standring, 2021)。

J0274 (右足の骨:足の筋の起こる所と着く所を示す背面図)

J0275 (右足の骨:足筋の起こる所と着く所を示す足底側の図)

J0517 (右足底の筋)

J0518 (右足底の筋(第2層))

J0519 (右足の足底の筋(第3層))

J0520 (右足背の表層筋)

J0521 (右足背の第二層の筋)

J0523 (右足の骨間筋:足底からの図)

J0524 (右足の筋:脛側からの図)

J0525 (右足の腱鞘は、脛骨側から赤い物質で注入された図)

J0526 (右足底の腱鞘は赤い物質で注入された図)

J0967 (右足底の皮神経、下方からの図)

J0968 (右足底の深部神経、下方からの図)
解剖学的特徴:
起始:
- 踵骨隆起(踵骨結節)の内側突起 - 最も強固な付着部(Moore et al., 2019)
- 舟状骨の粗面 - 内側に位置する結合部
- 踵骨と舟状骨の間に張る屈筋支帯(内側足根管の上蓋)
- 足底腱膜の内側縁と短趾屈筋の間に張る内側足底筋間中隔 - 筋膜性の起始部
**形態:**比較的発達した紡錘形の筋で、内側足底部の筋体積の大部分を占めます。筋腹は厚く、長さは約10-12cmに及びます(Agur and Dalley, 2017)。
走行:
- 内側前方へ斜めに走行し、足の内側縁に沿って前進します
- 筋線維は後方から前方へ収束し、強靭な腱へと移行します
停止:
- 第1中足骨頭の底側面に存在する内側種子骨を介して - 主要停止部
- 母趾の基節骨底面の内側面 - 腱膜を介して付着
- 短母趾屈筋の内側腱と融合 - 機能的連携を示す(Rohen et al., 2022)
神経支配:
- 内側足底神経(脛骨神経の分枝、L4-L5由来)- 後脛骨神経から分岐後、内側足根管を通過して筋の深層から支配(Gilroy et al., 2020)
血液供給: