0524 (右足の筋:脛側からの図)

J0524 (右足の筋:脛側からの図)
概要
- 図は「右足(内側=脛側)から見た筋・腱・靱帯・骨性指標」を示しています。足関節内果周囲の屈筋群と支帯、アキレス腱周辺構造が主題です
番号ごとの解説
- ヒラメ筋:下腿三頭筋の一部。アキレス腱を介して踵骨に付着し、底屈を担う
- 腓骨の内側(脛側)面:後脛骨筋や長母趾屈筋などの起始部となる粗面
- 長趾屈筋:第2~5趾を屈曲。内果後方で腱が走行し足底へ
- 後脛骨筋:足根骨・舟状骨底などに付着し、足部内反とアーチ支持に重要
- 長母趾屈筋:母趾を強く屈曲。距骨後方溝を走り内果の後を通過
- アキレス腱(踵骨腱):腓腹筋+ヒラメ筋腱の合流。最大最強の腱で底屈の主力
- 下伸筋支帯(足の下十字靱帯):前方の伸筋腱群を押さえる帯状構造。足関節前面の腱の滑走を安定化
- 内果(脛骨踝):屈筋トンネルの外壁を作る骨性指標。屈筋腱や脛骨神経・後脛骨動静脈が近接
- 下腿筋膜(深層):区画(コンパートメント)を形作り、腱や筋の走行を拘束・支持
- 前脛骨筋腱:足背で内側楔状骨・第1中足骨底へ。背屈と内反に作用
- 長母趾伸筋腱:母趾を伸展。足背で明瞭な腱索として触知可能
- 第1中足骨:内側縦アーチの要。前脛骨筋腱などが付着
- 母趾外転筋:足底内側縁の表在筋。母趾外転と内側縦アーチ支持
- 屈筋支帯(破裂靱帯):内果後方の「屈筋トンネル」の屋根。長趾屈筋・長母趾屈筋・後脛骨筋の腱や神経血管束を保持