
J0215 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す外側からの図)

J0217 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す内側からの図)

J0237 (右大腿骨、近位端、筋の起こる所と着く所:後内側からの図)




J0592 (右側の閉鎖動脈の末端分枝(男性の骨盤):腹側からの図)






内閉鎖筋は骨盤部深層に位置する重要な筋で、その特異的な解剖学的構造と臨床的意義から、整形外科学、リハビリテーション医学、婦人科学などの多領域において注目されています(Standring, 2016)。
内閉鎖筋は骨盤腔内側壁に広範囲に付着し、小坐骨孔を通過して骨盤外へと出る際に約90度の鋭角に屈曲します。この屈曲部位には線維軟骨性の滑車機構が形成され、筋の牽引効率を高める生体力学的適応を示しています(Moore et al., 2018)。小坐骨孔通過後、筋は腱性となり大腿骨近位端へと向かいます。
内閉鎖筋は扇状の平たい筋として特徴づけられ、骨盤内では広い起始部を持ちますが、小坐骨孔を通過する際に収束して強靭な腱へと移行します(Neumann, 2017)。この形態は力の伝達効率を最大化する構造的特徴です。
内閉鎖筋の起始は以下の3つの主要構造から成ります:
これらの広範な起始部により、筋は骨盤壁に強固に固定されています(Drake et al., 2020)。
内閉鎖筋腱は大腿骨の転子窩(大転子の内側面に位置する深い窩)に停止します。この停止部位において、上双子筋と下双子筋の腱線維が内閉鎖筋腱に合流し、機能的複合体を形成します(Standring, 2016)。
内閉鎖筋は仙骨神経叢(L5-S2)から直接分枝する内閉鎖筋神経によって支配されます。この神経は内閉鎖筋の骨盤内面に進入し、筋の神経支配を担います。神経解剖学的に、内閉鎖筋神経は小坐骨孔を通過して骨盤外に出た後、反転して再び小坐骨孔を通って骨盤内に戻る特異的な走行パターンを示すことがあります(Moore et al., 2018)。
内閉鎖筋への動脈血供給は主に以下の2つの動脈系によって行われます: