鼡径靱帯 Ligamentum inguinale

J0435 (腹筋:右側前方からの図)

J0436 (腹筋、正面からの図)

J0438 (腹筋(第2層):腹面図)

J0440 (腹直筋:腹面図)

J0443 (腹筋(第3層):腹面図)

J0444 (男性右外側の鼡径輪と卵円窩)

J0447 (男性の右側の鼡径管の背側壁:背側図)

J0489 (右側の鼡径部の筋を鼡径靱帯の直下で切断した図)

J0494 (右大腿の筋膜:腹側からの図)

J0495 (右大腿の筋:腹側からの図)

J0726 (S状結腸間陥凹:前下方からの図)

J0728 (男性の前腹壁(下半分):後方からの図)
鼡径靱帯は、以下のような特徴を持つ重要な解剖学的構造です(Standring, 2020):
- 上前腸骨棘と恥骨結節の間に張る靱帯です。
- 体幹と下肢の前面における境界を形成します。
- 外腹斜筋の停止腱膜が発達して形成された腱弓です(Moore et al., 2018)。
- 鼡径管の下壁の形成に関与しています。
また、鼡径靱帯に関連する構造として(Drake et al., 2019):
- 裂孔靱帯:鼡径靱帯の一部が内側に分かれ、後方に走って恥骨櫛内側部に達するもの。
- 反転靱帯:鼡径靱帯内側端から上内側に向かって反転し、内腹斜筋の前面に向かう線維。
- 恥骨櫛靱帯:恥骨櫛に沿って外側に伸びるもの。
これらの構造は、総称してプーパルの靱帯とも呼ばれます(Netter, 2019)。
臨床的意義
鼡径靱帯は外科的および臨床的に重要な意義を持ちます(Skandalakis et al., 2022):
- 鼡径ヘルニア修復術における重要な解剖学的ランドマークとなります。
- 大腿動脈・静脈・神経は鼡径靱帯の下を通過するため、下肢の血管系疾患や神経障害の診断に関連します。
鼡径靱帯の弱化や損傷はスポーツヘルニアの原因となることがあります(Sheen et al., 2021)。
発生学的考察
鼡径靱帯は胎児発生の過程で下肢の発達と共に形成され、精巣下降に重要な役割を果たします(Schoenwolf et al., 2021)。
鼡径靱帯の機能解剖学