長母趾屈筋
長指屈筋(長趾屈筋)は、下腿の深層に位置する重要な筋肉です。主な特徴は以下の通りです:
- 起始:主にヒラメ筋線より遠位の脛骨後面、ヒラメ筋腱弓の一部、および後脛骨筋を覆う筋膜の一部
- 停止:第2から第5指の末節骨底
- 走行:
- 長母指屈筋の内側を並行して下行
- 下腿下部で後脛骨筋の停止腱の後方(浅層)を交差
- 内果の後を通り、屈筋支帯を経て足底に進む
- 足底で長母指屈筋腱の下方(浅層)を交差し、4つの腱に分かれる
- 機能:第2〜5指の末節を屈曲させる
注目すべき点として、長指屈筋の腱は足底で短指屈筋の腱と交差し、手の浅指屈筋と深指屈筋の関係に類似した構造を示します。また、稀に(2〜4%の頻度で)第1指(母指)への腱が観察されることがあります。
J0250 (右の脛骨と腓骨、筋の起こる所および着く所:後方からの図)
J0275 (右足の骨:足筋の起こる所と着く所を示す足底側の図)
J0513 (右下腿の筋(第二層):後方からの図)
J0514 (右下腿の筋(第3層):後方から図)
J0515 (右下肢の筋(第4層):後方からの図)
J0518 (右足底の筋(第2層))