長指伸筋 Musculus extensor digitorum longus

J0249 (右の脛骨と腓骨、筋の起こる所および着く所:前方からの図)

J0274 (右足の骨:足の筋の起こる所と着く所を示す背面図)

J0509 (右下腿の筋:腓側からの図)

J0510 (右下腿の筋、前面からの図)

J0520 (右足背の表層筋)

J0521 (右足背の第二層の筋)

J0528 (右足の腱鞘)

J0602 (右下肢の動脈:前方からの図)

J0969 (右下腿の深部神経、前外側からの図)
解剖学的特徴
長指伸筋は下腿前面の外側区画(前区画)に位置する紡錘形の筋肉で、下腿の伸筋群の中で最も外側に配置されています。筋腹は比較的細長く、足関節近くで4つの腱に分かれることが特徴的です (Standring, 2020)。この筋は前脛骨筋と第三腓骨筋とともに前区画を構成し、深腓骨神経の支配を受けます。
起始
- 脛骨外側顆と腓骨頭間の関節包
- 腓骨前縁上部3/4(腓骨体の前面)
- 腸脛靱帯付着部直下
- 下腿骨間膜下部(脛骨と腓骨を連結する線維性膜)
- 前筋間中隔(前脛骨筋と腓骨筋群との間の隔壁)
起始部は広範囲に及び、これにより筋の安定性と力の発生効率が高まっています (Moore et al., 2018)。
走行
- 前脛骨筋の外側に沿って下降し、下腿前面を縦走します
- 上伸筋支帯(足関節上部)と下伸筋支帯(足背部)の下を通過し、これらの支帯により腱が固定され、足関節運動時の腱の弓状化(bowstringing)が防止されます
- 足関節前方で4本の腱に分岐し、第2〜第5指へ向かって扇状に広がります
腱は滑膜鞘に包まれており、摩擦を軽減し滑らかな動きを可能にしています (Drake et al., 2019)。
停止
- 第2〜第5指の指背腱膜(extensor expansion)を形成します
- 中央索を介して中節骨底に停止
- 外側索(2本)を介して末節骨底に停止