恥骨筋
恥骨筋は、大腿の内転筋群に属する筋で、以下のような特徴を持ちます:
- 起始:恥骨結節間の恥骨上枝、具体的には恥骨櫛から閉鎖稜の間の面
- 停止:大腿骨の恥骨筋線(小転子から下方に伸びる)
- 形状:起始側を底辺、停止側を頂点とする三角形
- 支配神経:主に大腿神経(内転筋群の中で唯一)
恥骨筋の特徴的な点:
- 発生学的には腸腰筋群と同じ原基から発生するが、個体差により内転筋群の関与度が異なる
- 恥骨筋膜(腸骨筋膜の延長)に覆われ、腸恥窩を通る大腿動静脈に影響を与える
- 浅層と深層の2層に分かれ、浅層は他の筋(長内転筋、短内転筋、内側広筋)と癒着や筋束の交換を行うことがある
この筋の主な機能は、大腿の内転、屈曲、および外旋です。
J0215 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す外側からの図)
J0216 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す前外側少し下方からの図)
J0217 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す内側からの図)
J0237 (右大腿骨、近位端、筋の起こる所と着く所:後内側からの図)