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交感神経系は自律神経系「autonomes Nervensystem」とも呼ばれることがあるが、この名称は副交感神経単独にも用いられる。一般的に、自律神経系という用語は交感神経系と副交感神経系を合わせたものを指す。本書では交感神経系という名称を広義で使用し、副交感神経を含めている(小川鼎三)。
多くの神経系と同様に、交感神経系の構成要素も明確な分節的配列を示している(図567(交感神経の模式図) )。交感神経系は次の要素から成り立っている:
I. 脊髄 Medulla spinalis, Rückenmark
III. 脳神経 Nervi capitales, Hirnnerven
IV. 脊髄神経 Nervi spinales Rückenmarksnerven
V. 交感神経系 Systema nervorum sympathicum(vegetatives, sympathisches oder Gangliennervensystem)
[図567] 交感神経の模式図
1, 1 交感神経幹の神経節、2, 2 節間枝、3 交通枝、4 交感神経節から末梢へ至る枝、5 両側の神経節を横方向に結合する横枝
交感神経系は身体のすべての主要部位に広がっているため、頭部(Kopfteil)、頚部(Halsteil)、胸部(Brustteil)、腹部(Bauchteil)、および骨盤部(Beckenteil)に区分される。
1. 交感神経幹とその神経節 Der sympathische Grenzstrang und seine Ganglien
3.交感神経系の末梢の分枝 Periphere Zweige des sympathischen Nervensystems
4. 交感神経の基本構造 Elementarer Bau des Sympathikus
6. 交感神経の分布領域における神経終末 Nervenendigungen im Verbreitungsgebiet des Sympathikus