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片山正輝
目次(V. 神経系)
解剖学的位置と全体構造
- 交感神経幹は脊柱のそばを走行し、頭蓋底から尾骨まで延びている
頚部の特徴
- 頚部には3つの交感幹神経節(上・中・下頚神経節)があり、これらは8つの分節性神経節の融合により形成されている
- 上頚神経節は最大で、第2・3頚椎の前方に位置し、紡錘形で長さ25~30mm、幅6~8mm、厚さ3~5mmである
胸部の構造
- 胸部には11~12個の胸神経節があり、肋骨小頭の前方に位置する
- 第1胸神経節は最大であり、しばしば下頚神経節と融合して星状神経節を形成する
腹部と骨盤部の特徴
- 腹部(腰部)には2~4個の腰神経節が存在し、最後の腰神経節が最大である
- 骨盤部には4個(まれに5個)の仙骨神経節と1個の尾骨神経節が存在する
- 交感神経幹は一部で中断することがあり、特に胸部で多く観察される
A. 頚部 Halsbereich
B. 胸部 Brustbereich
C. 腹部,すなわち腰部 Bauch- bzw. Lendenabschnitt
D. 骨盤部 Beckenabschnitt