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片山正輝

目次(V. 神経系)

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図527(右側の迷走神経と交感神経の頚部、胸腔、および腹腔上部における分枝)

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図550(腰神経叢の諸枝と腹大動脈およびその分枝)

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図551(腰神経叢とその諸枝(前面図))

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図571(成人の腹腔神経叢)

第12胸神経節から交感神経幹は腹腔内に続き、横隔膜腰椎部の内側脚と外側脚の間の裂隙を通過するか、外側脚を貫通する。

交感神経幹の腹部Pars abdominalisは腰椎体の前面に達し、腰筋起始部の直内側に位置する。右側では下大静脈の後方、左側では大動脈の隣に存在する。腰部には4~5個の腰神経節Ganglia lumbaliaがあり、紡錘形または卵円形を呈する。通常、最後の腰神経節が最大である。

Botar(1932)の報告によると、5個の神経節を観察することは一度もなく、4個の観察も稀であった。多くの場合、片側に2個または3個存在し、両側にそれぞれ3個または2個あることがより一般的であった。時に、一方に3個、他方に2個見られることもあったという。