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片山正輝
目次(V. 神経系)
交感神経の分布領域における神経終末について、以下の主要な特徴が挙げられます:
- 交感神経線維の終末は、極めて繊細な網状構造(神経性終末細網)を形成し、その最終部分は支配する細胞内に位置します。
- この終末細網は、結合組織細胞、平滑筋線維、心筋線維、腺細胞、神経細胞など、交感神経が支配するすべての組織で同様の形態を示します。
- 血管壁では、動脈の外膜に太い線維束からなる神経叢が存在し、中膜と内膜にも終末細網が分布します。静脈や毛細血管でも類似の分布パターンが見られます。
- 腺組織では、無髄神経線維束が腺体間で分枝し、基礎神経叢を形成します。この神経叢から極めて細い線維が腺細胞内に侵入し、微小な輪状構造を形成して終わります。
- 消化器系では、腸壁のすべての層に神経性の終末細網が存在し、平滑筋線維、腺細胞、結合組織細胞などを包み込みます。
- 肝臓、腎臓、膀胱、生殖器などの器官でも、それぞれの組織特性に応じた神経終末の分布が観察されています。
これらの神経終末は、交感神経系による各器官の機能調節において重要な役割を果たしています。
A. 概論 Im allgemeinen
B. 詳説 lm besonderen