J0640 (頭部の前頭断、後方からの図)

下顎の両側にはより大きな歯の隙間があります（W. Brauneによる）

この頭部前頭断面図（後方からの視点）は、以下の主要な解剖学的構造を詳細に示しています：

眼球および眼窩領域：
- 眼球を取り囲む外眼筋群（上斜筋、上直筋、内側直筋、外側直筋）が明確に描出されています。これらの筋肉は眼球運動の制御に重要な役割を果たしています。
- 眼窩上外側部には涙腺が位置し、涙液の分泌を担っています。
鼻腔および副鼻腔：
- 正中部には前頭洞が存在し、その下方に中鼻甲介および鈎状突起が確認できます。これらの構造は呼吸機能と嗅覚に関与しています。
- 両側性に発達した上顎洞が明瞭に描かれており、副鼻腔系の重要な構成要素となっています。
口腔および顎部：
- 口腔底部には舌体が位置し、その周囲には舌下腺、舌神経、舌深動脈などの重要な構造物が詳細に描写されています。これらは口腔内の感覚、運動、および分泌機能を支えています。
- 顎部では咬筋および顎二腹筋が描出されており、これらの筋肉は咀嚼運動に不可欠な役割を果たしています。

本図は、解剖学者W. Brauneによって作成された精密な解剖学的図譜の一部であり、頭部の複雑な構造を正確に表現しています。

A15_0182（上斜筋）Superior oblique muscle →Musculus obliquus superior; Musculus obliquus bulbi superior【上斜筋；上眼球斜筋】Superior oblique muscle (A15_2_07_016)

A15_0186（上眼瞼挙筋）Levator palpebrae superioris muscle →Musculus levator palpebrae superioris【上眼瞼挙筋】Levator palpebrae superioris muscle (A15_2_07_020)

A15_0176（上直筋）Superior rectus muscle →Musculus rectus superior; Musculus retus bulbi superior【上直筋；上眼球直筋】Superior rectus muscle (A15_2_07_010)