S状結腸 Colon sigmoideum (Sigmoid colon)

J0589 (前腸間膜動脈の枝:腹面図)

J0620 (門脈の分岐:腹面図)

J0635 (消化管のやや模式的な概観図)

J0704 (腹膜被覆を除去した後の直腸:前方からの図)

J0719 (腸間膜の屈曲:前方から見た図)

J0720 (大腸と腸間膜の根:前方からの図)

J0726 (S状結腸間陥凹:前下方からの図)

J0786 (左側の骨盤壁を除去した後の男性の骨盤臓器:左方からの図)

J0979 (左側の交感神経の骨盤神経叢)
S状結腸は大腸の下行結腸と直腸の間に位置する部分で、解剖学的および臨床的に重要な特徴を持っています(Gray and Standring, 2021):
解剖学的特徴
- 位置:骨盤上口(骨盤入口)と第3仙椎の間をS字状に走行します(Moore et al., 2018)。
- 長さ:約30〜45cmで、大腸の中でも最も可動性の高い部分です(Netter, 2019)。
- 起始部:左側の腸骨稜の高さ付近の下行結腸から連続しています(Drake et al., 2020)。
- 走行:左外腸骨動脈の前を不規則なS字状に下降し、特徴的な2つの屈曲を形成します(Sinnatamby, 2018)。
- 腹膜関係:S状結腸間膜によって支持され、可動性が高く、長さや位置に個人差があります(Ellis, 2022)。
- 終末部:第3仙椎の高さで直腸に移行します(直腸S状部とも呼ばれる移行部があります)(Gray and Standring, 2021)。
詳細な走行
- 第1屈曲:骨盤の左側壁に沿って下降した後、小骨盤腔内で内上方に湾曲します(Netter, 2019)。
- 第2屈曲:内上方への湾曲の後、再び下方へ向かい仙骨前面に達します(Moore et al., 2018)。
- この特徴的なS字状の走行により、糞便の貯留と排泄の調節に役立っています(Standring, 2020)。
血管支配
- 動脈:S状結腸動脈(下腸間膜動脈の分枝)が主な栄養血管です(Snell, 2019)。
- 静脈:S状結腸静脈は下腸間膜静脈を経て門脈系に還流します(Gray and Standring, 2021)。
- リンパ:S状結腸リンパ節から下腸間膜リンパ節へ流れます(Moore et al., 2018)。
神経支配
- 交感神経:腰内臓神経(T10-L2)由来の下腸間膜神経叢から支配を受けます(Drake et al., 2020)。