0589 (前腸間膜動脈の枝:腹面図)

J0589 (前腸間膜動脈の枝:腹面図)
(小腸は腸間膜の二つのループを除いて取り除かれ、横行結腸は頭側に引っ張られ、大網は切り取られ、腸間膜は左側に折りたたまれています。腸間膜と結腸間膜は部分的に剥離されています。)
この図は「前腸間膜動脈の枝:腹面図」を示しています。この解剖図では、腹部の主要な血管である上腸間膜動脈とその分枝が詳細に描かれています。
主な特徴と構造は以下の通りです:
- 中央に赤色で示されているのが上腸間膜動脈(Superior mesenteric artery)です。これは腹部大動脈から分岐する主要な動脈で、小腸と結腸の一部に血液を供給します。
- 上部には横行結腸(Transverse colon)と中結腸動脈(Middle colic artery)が見られます。
- 左側には十二指腸(Duodenum)が確認できます。
- 右側には上行結腸(Ascending colon)と、それに血液を供給する右結腸動脈(Right colic artery)があります。
- 下部には回腸(Ileum)とS状結腸(Sigmoid colon)が位置しています。
- 上腸間膜動脈からは空腸動脈(Jejunal arteries)や回腸動脈(Ileal arteries)など多数の分枝が出ています。
- 上腸間膜静脈(Superior mesenteric vein)も図中に示されています。
この図では小腸のほとんどが取り除かれ、横行結腸は頭側に引っ張られています。また大網は切り取られ、腸間膜は左側に折りたたまれています。腸間膜と結腸間膜は部分的に剥離されていることで、血管の走行がより明確に観察できるようになっています。
アノテーション
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A12_0732(中結腸動脈)Middle colic artery→Arteria colica media【中結腸動脈】Middle colic artery (A12_2_12_067)
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