上伸筋支帯[足の]Retinaculum musculorum extensorum superius pedis

J0509 (右下腿の筋:腓側からの図)

J0510 (右下腿の筋、前面からの図)

J0520 (右足背の表層筋)

J0521 (右足背の第二層の筋)

J0525 (右足の腱鞘は、脛骨側から赤い物質で注入された図)

J0527 (右足背の腱鞘)

J0528 (右足の腱鞘)
解剖学的構造
定義と位置
足の上伸筋支帯は、下腿遠位部に位置する強靭な線維性組織帯です。下腿筋膜の下部が著しく肥厚したもので、下腿横靱帯(ligamentum transversum cruris)とも呼ばれます(Standring, 2020)。
付着部位
- 内側:脛骨の前内側面、内果(medial malleolus)のやや近位
- 外側:腓骨の前外側面、外果(lateral malleolus)のやや近位
- 後方:深下腿筋膜へと連続的に移行
関係する構造
上伸筋支帯は伸筋の筋腱移行部を被覆し、以下の腱を保持します(Moore et al., 2018):
- 前脛骨筋腱(tibialis anterior tendon)
- 長母趾伸筋腱(extensor hallucis longus tendon)
- 長趾伸筋腱(extensor digitorum longus tendon)
- 第三腓骨筋腱(fibularis tertius tendon)
これらの腱の下には、前脛骨動脈(anterior tibial artery)と深腓骨神経(deep fibular nerve)が走行しています。
機能
生体力学的役割
- 腱の滑車機能:足関節背屈時に伸筋腱を足関節の軸に近接させ、腱の機械的効率を向上させます(Neumann, 2017)
- 腱の安定化:伸筋腱が外側や内側に偏位するのを防ぎ、足関節運動時の腱の直線的な滑走を保証します