腸脛靱帯
腸脛靱帯は以下のような特徴を持つ解剖学的構造です:
- 大腿筋膜の補強層として機能します。
- 腸骨稜から大腿外側に沿って伸び、股関節と膝関節を超えて脛骨外側顆に至る帯状の組織です。
- 大腿筋膜張筋、大腿筋、中殿筋の腱性線維から形成されています。
- 脛骨への付着に加え、外側筋間中隔を介して大腿骨にも付着します。
- 腓骨頭や外側膝蓋支帯にも線維が広がっています。
腸脛靱帯の主な機能は:
- 大腿骨の牽引帯として働き、立脚期に大腿骨にかかる圧力と張力を軽減します。
- 中殿筋の収縮と協調して骨盤の落ち込みを防ぎ、支持脚側への荷重増加に応じて牽引帯としての役割を果たします。
この構造は、歩行や走行時の下肢の安定性と効率的な動きに重要な役割を果たしています。
J0494 (右大腿の筋膜:腹側からの図)
J0495 (右大腿の筋:腹側からの図)
J0500 (右殿部の筋:外側からの図)
J0501 (右側の殿部の筋:外側からの図)