小殿筋 Musculus gluteus minimus

J0215 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す外側からの図)

J0237 (右大腿骨、近位端、筋の起こる所と着く所:後内側からの図)

J0238 (右大腿骨、近位端、筋の起こる所と着く所:前外側からの図)

J0239 (右大腿骨と筋の起こる所と着く所:前方からの図)

J0499 (右大腿の筋:腹側図)

J0505 (右大腿の筋:背面図)

J0506 (右大腿の筋:背面図)

J0599 (右大腿深層部の動脈:前面からの図)

J0600 (右大腿の動脈、背面図)

J0962 (右の臀部の深部神経:後方からの図)

J0963 (右大腿の神経:後方からの図)
小殿筋は殿筋群の最深層に位置する重要な筋肉で、股関節の安定性と歩行メカニズムにおいて中心的な役割を果たします(Gray, 2020; Neumann, 2017)。
1. 解剖学的構造
位置と層構造
- 殿筋群の第3層(最深層)に位置し、中殿筋に完全に被覆される扁平な三角形の筋肉(Standring, 2020)
- 筋腹の厚さは約1cm程度で、前方部が最も厚く、後方に向かって薄くなる特徴的な形態を示す(Platzer, 2018)
- 筋線維は扇状に配列し、前方線維、中央線維、後方線維の3つの機能的区分に分けられる(Gottschalk et al., 1989)
起始部
- 腸骨翼外面の前殿筋線と下殿筋線の間の広い領域から起始する(Netter, 2019)
- 起始部は中殿筋の深部に位置し、腸骨翼の外面の約1/3を占める(Moore et al., 2018)
- 筋膜を介して中殿筋と密接に関連し、両筋の協調的な機能を可能にする(Drake et al., 2019)
停止部
- 大腿骨大転子の前内側面(前縁)に強靭な腱で付着する(Moore et al., 2018)
- 停止腱は幅約2-3cmで、大転子の前面に広く展開する(Agur and Dalley, 2021)
- 停止部の深層には大転子滑液包が存在し、腱の滑走を助ける(Williams and Cohen, 2009)
神経支配
- 上殿神経(L4、L5、S1由来)により支配される(Drake et al., 2019)
- 上殿神経は梨状筋上孔を通過し、中殿筋と小殿筋の間を走行する(Standring, 2020)
- 神経は筋内で複数の枝に分かれ、筋の前方、中央、後方の各部位に分布する(Platzer, 2018)