内腹斜筋 Musculus obliquus internus abdominis

内腹斜筋は、腹部の側面と前面に位置する重要な筋肉で、腹壁の第2層を構成しています。この筋肉は、腹部の解剖学的構造と生理学的機能に重要な役割を果たしています(Standring, 2020)。

解剖学的特徴

神経支配と血液供給

機能と臨床的意義

内腹斜筋は、腹部の安定性を維持する重要な役割を果たし、他の腹部筋群(腹直筋、外腹斜筋、腹横筋)と協調して機能します(Bartelink, 1957; Hodges et al., 2005)。腹壁の「コルセット」として働き、姿勢制御、呼吸、排泄などの基本的な生理機能を支えています。また、鼡径部の解剖学的構造において重要な役割を担い、外科的処置において解剖学的ランドマークとしても重要視されています(Amato et al., 2012)。

参考文献