椎間円板
椎間円板は、脊椎の隣接する2つの椎体間に位置する厚い円盤状の構造です。その主な特徴と機能は以下の通りです:
- 構造:
- 中心部の髄核と外側の線維輪から成ります。
- 線維輪は外周を輪状に走り、髄核は中央に位置し、高い弾性を持ちます。
- 厚さと形状:
- 脊柱の部位によって厚さが異なります。
- 各円板は中央部が最も厚く、辺縁部がやや薄くなります。
- 頚椎と腰椎では、前縁が後縁よりも若干厚くなっています。
- 主な機能:
- 椎体同士を結合します。
- 脊柱の運動を可能にし、体重を支える弾性体として働きます。
- 圧力を全方向に分散させます。
- 運動時の働き:
- 脊柱の屈伸時、屈側は圧迫され、伸側は引き伸ばされます。
- 線維輪のらせん状の線維配列が、外力への抵抗と変形後の復元に重要な役割を果たします。
椎間円板は、脊柱の柔軟性と安定性の維持に不可欠です。
J0288 (椎間円板と隣接する椎体:前方からの図)
J0289 (椎間円板、水平に切り開かれ:髄核内の空洞が開いている図)
J0290 (腰椎の一部の正中断、右切断半分:左方からの図)
J0292 (胸椎と肋骨、椎間円板:前方からの図)
J0293 (腰椎体と靭帯:後方からの図)
J0296 (後頭骨と第1から第3の頚椎は、前方から見ると靱帯と結合する)