概要と構成
- 主に足の底屈と指の底屈を行う筋群で、脛骨神経の支配を受ける
主要な筋肉
- 下腿三頭筋は腓腹筋(表層)とヒラメ筋(深層)で構成され、アキレス腱となって踵骨に付着する
- 腓腹筋は脛側頭と腓側頭からなり、膝関節の屈曲と足の底屈を担う
- ヒラメ筋は脛骨と腓骨から起始し、強力な足底屈曲を行う
その他の重要な筋肉
- 足底筋は細長く変異の多い筋で、腓腹筋の機能を補助する
- 膝窩筋は三角形の扁平な筋で、膝の屈曲と下腿の内旋を行う
- 長指屈筋は第2〜第5指の末節骨を屈曲させ、足の底屈を補助する
- 後脛骨筋は足の底屈と内側縁の挙上を行い、距骨頭を支持する際に踵舟靱帯の機能を補助する
[図578] 右下腿の筋群
後方から見た図。腓腹筋の脛側頭と腓側頭を除去し、膝窩筋、足底筋、ヒラメ筋を露出させている。
[図579] 右下腿における屈筋の深層
下腿三頭筋 M. triceps surae, Drillingsmuskel der Wade
1. 腓腹筋 M. gastrocnemius, Zwillingswadenmuskel
2. ヒラメ筋 M. soleus(Schollenmuskel)
3. 足底筋 M. plantaris
4. 膝窩筋 M. popliteus
5. 長指屈筋 M. flexor digitorum longus
6. 後脛骨筋 M. tibialis posterior