腰方形筋 Musculus quadratus lumborum

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J0217 (右の寛骨:筋の起こる所と着く所を示す内側からの図)

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J0433 (横隔膜:腹腔からの図)

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J0434 (横隔膜:腰部、腹腔からの図)

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J0452 (腰部の筋:横断図)

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J0490 (腰部の筋:腹側図)

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J0491 (右の鼡径部の筋膜:腹側からの図)

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J0764 (後腹壁にある男性の泌尿器:前方からの図)

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J0764 (後腹壁にある男性の泌尿器:前方からの図)

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J0767 (右腎:後方からの図)

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J0955 (右側の腰仙骨神経叢:図解)

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J0956 (腰仙骨神経叢:前方からの図)

腰方形筋は、腰部深層に位置する四角形の筋肉で、体幹の安定性と側方運動に重要な役割を果たしています。以下に、解剖学的特徴と臨床的意義を詳述します(Bogduk, 2012; Standring, 2015):

解剖学的特徴

機能的解剖学

臨床的意義

腰方形筋は、体幹の安定性と側方運動制御に必須の深層筋であり、良好な姿勢維持と腰部の健康に極めて重要です(McGill, 2007)。解剖学的には複雑な線維配列を持ち、多方向の力の制御に適応しています。臨床的には腰痛の原因となることが非常に多く、特に慢性腰痛患者の約80%で腰方形筋の機能異常が認められるという報告もあります(Travell and Simons, 2019)。そのため、理学療法、手技療法、運動療法の重要なターゲットとなっています。呼吸運動への関与については、横隔膜の支持構造として間接的に貢献すると考えられていますが、主要な呼吸筋ではなく、その寄与の程度については現在も研究が続いています(Hodges et al., 2005)。近年の研究では、腰方形筋の機能不全が他の体幹筋との協調性障害を引き起こし、腰部の安定性を全体的に低下させることが示されています(McGill, 2007)。