前縦靱帯
前縦靱帯は、脊柱の前面を上下に走る帯状の靱帯です。主な特徴は以下の通りです:
- 後頭骨底部から仙骨前面まで伸びています。
- 上部は狭く厚い構造で、下方に向かうにつれて幅が広がり薄くなります。
- 中央部には長い線維が存在し、各椎骨の前面を結ぶ短い弓状の線維も見られます。
- 深層の線維は椎間板の前縁と結合しています。
- 椎間板や椎体の上下縁との結合は強固ですが、椎体中央部との結合は比較的弱いです。
前縦靱帯は脊柱の安定性を維持し、過度な後屈を抑制する重要な役割を果たしています。
J0290 (腰椎の一部の正中断、右切断半分:左方からの図)
J0292 (胸椎と肋骨、椎間円板:前方からの図)
J0296 (後頭骨と第1から第3の頚椎は、前方から見ると靱帯と結合する)
J0302 (後頭骨と最初から三番目までの頚椎を含む正中矢状断とそのリング状の組織:左方からの若干図式化された図)
J0304 (右側の肋骨と関連する椎骨、靱帯)
J0306 (肋骨と関連する椎骨と靱帯:上方からの図)