大腿骨頭窩

大腿骨頭窩は、以下のような特徴を持つ重要な解剖学的構造です:

  1. 大腿骨頭の頂点からやや下方に位置する小さな凹み。
  2. 大腿骨頭靭帯の付着部位。
  3. 大腿骨頭の中心部に位置し、血供給を支える血管の通路となる。
  4. 臼蓋靭帯(大腿骨と寛骨臼をつなぐ強靭帯)の固定点。
  5. 形態は多様で、楕円形(54.7%)、三角形(35.5%)、円形(4.1%)、菱形(3.4%)、不正形(2.3%)などがある。
  6. 大部分が窪んでいるが、一部(6.8%)では骨隆起が観察されることもある。

大腿骨頭窩は大腿骨頭の血流に重要な役割を果たしており、この部位の異常は大腿骨頭壊死などの疾患を引き起こす可能性がある。

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J0228 (右の大腿骨:前方からの図)

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J0229 (右の大腿骨:後方からの図)

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J0230 (右大腿骨、内側からの図)

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J0235 (右の大腿骨、近位端部:前方からの図)

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J0333 (右の股関節:内側からの図)

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