尾骨
尾骨は、脊柱の末端に位置する小さな骨です。その主な特徴は以下の通りです:
- 3〜5個の退化した尾椎が融合して形成されています。
- 第1尾椎には、左右に短い横突起が突出しています。
- 尾骨角は、横突起の基部から上関節突起が後上方に突出して形成されています。
- 第2尾椎以下は、椎体に相当する部分が痕跡的に連なっているだけです。
- 胎児期には9つの尾椎原基がありますが、成長に伴い下方から退化し、最終的に3〜5個の尾椎が残ります。
- 第1尾椎の横突起以外の突起はほとんど退化しています。
- 仙骨と尾骨の間に癒合が見られることがあります。
- 第1尾椎の下から第1尾神経が出ますが、それより下位の脊髄神経は存在しません。
尾骨は人体の様々な筋肉や靱帯の付着部となっており、骨盤底の支持に重要な役割を果たしています。
J0134 (仙骨と尾骨:右側からの図)
J0135 (尾骨:前方からの図)
J0136 (尾骨:後方からの図)
J0137 (各種の椎骨と椎骨の破格を集めて、個々のピースの形態学的価値を示します(Quainによる))