https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
片山正輝
目次(神経系) 、解剖学を臨床的視点から考察

A14_1041(外側溝)Lateral sulcus
臨床的特徴と重要性
- 外側溝は脳血管障害の好発部位であり、中大脳動脈とその分枝が走行する重要な解剖学的指標となる (Rhoton, 2021)。
- 中大脳動脈瘤の手術アプローチでは、外側溝の開放(シルビウス裂開放)が必須の手技となる (Yaşargil, 2019)。
- 外側溝周囲の脳梗塞は、重度の言語障害や運動障害を引き起こす可能性が高い (Kumral et al., 2020)。
機能障害と症候
- 左半球外側溝周囲の損傷では、失語症(ブローカ失語、ウェルニッケ失語)が出現する (Mesulam et al., 2022)。
- 島皮質の障害により、自律神経症状や情動障害、味覚障害が生じることがある (Craig, 2018)。
- 上側頭回の損傷は、聴覚障害や音声認識の問題につながる (Hickok and Poeppel, 2023)。
画像診断上の意義
- CTやMRIでの外側溝の左右非対称性は、脳腫瘍や脳浮腫の重要な指標となる (Osborn, 2022)。
- 脳萎縮の評価において、外側溝の開大は重要な所見である (Fox and Schott, 2019)。
- 術前計画では、外側溝とその分枝のバリエーションを詳細に評価する必要がある (Ribas, 2021)。
手術解剖学的考慮点
- シルビウス裂開放時は、くも膜の剥離と血管の温存に細心の注意を要する (Lawton, 2020)。
- 深部には重要な穿通枝が存在し、これらの損傷は重篤な神経症状を引き起こす (Wen et al., 2021)。
- 外側溝の解剖学的変異は手術アプローチの選択に大きく影響する (Tanriover et al., 2018)。
参考文献