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目次（III. 脈管系）

右心系の構造

• 右心房は上下大静脈からの血液を受け入れ、右心耳と大静脈洞に分かれており、分界稜によって明確に区分される
• 右心室は動脈円錐を有し、三尖弁によって右心房と隔てられ、肺動脈弁を経て肺動脈へと連続する

左心系の構造

• 左心房は心臓後方に位置し、4本の肺静脈から血液を受け入れる
• 左心室は右心室の3倍の壁厚があり、二尖弁（僧帽弁）を介して左心房と連結している

心臓の特徴的構造

• 乳頭筋と腱索のシステムが弁の適切な開閉を制御している
• 心臓の隔壁は心房中隔と心室中隔で構成され、一部に膜性部を含んでいる

[図623] 右心房と右心室を開いたところ(3/4)

[図624] 左心室の半月弁と尖弁(5/6)

[図625] 心窒壁を開いて房室弁の装置を示す(5/6)

[図626] ヒス束の本幹と右脚

(よく分るように赤くぬってある)　(Holl,1911を参考にした)

[図627]ヒス束の左脚（赤色で強調表示）

（Tawara, 1906およびHoll, 1911を参考にし、筆者自身の標本も使用）

1. 右心房 Atrium dextrum, rechter Vorhof

2. 右心室 Ventriculus dexter, rechte Kammer

3. 左心房 Atrium sinistrum, linker Vorhof

4. 左心室 Ventriculus sinister, linke Kammer

心臓の隔壁 Herzscheidewände